3月3日（金）　中川

　リベンジ、、、
　解禁日に先行者がいて希望した場所に入れなかったので、今日こそはとリベンジすべく中川の奥へ向かった。家を出た時が気温３度、中川に着いたときには０度になっていた。既に２台の車が止まっている。１台は監視員さんだとすぐに分かったが、もう一台は先行者のようだ。また同じ場所だったら、リベンジならず返り討ちの様相となる。
　監視員のNさんとは久しぶりなので、しばらく話に花が咲く。年齢的にも同年代だし、川のことは何でも知っている。もう一台は釣りではなく山だと聞いて、ホッとした。話をしていると次の車が入って来たので、慌てて話を終わりにして川に下りて行った。
　中川も増水が多くなったのか、渓相が毎年変わっているのに驚く。まだ暗いのでヘッドランプを点けながら、仕掛けを流していく。解禁日から既に３日目、ほとんどの魚は釣り上げられただろうが、まだ残りはいるはずだ。
　釣り始めてすぐに、車のカギを掛けて来たか気になり始めた。話に夢中で、掛けて来なかった気がする。車まで戻る気にもなれず思案していたが、アプリを使うことを閃いた。早速スマホを出してアプリを起動すると、ドアは閉まっているが鍵は施錠されていないとか。すぐにアプリから施錠ボタンを押すと、施錠されました、と返信があった。便利な世の中になったものだ。

　魚信、、、
　駐車場所のすぐ横、橋の上流が入渓場所だが、さすがに釣り人にいじめられたのだろう、粘ってみたが放流君は釣れず。掛かってきたのは、居着きのチビメだった。次のポイントでも、チビメが釣れた。水が少ないので、魚が溜まる場所が限られる状態、そこを集中的に狙われては純朴な放流君では即食いだろう。
　渓相の変化に戸惑いながら、少ないポイントを攻めていく。水量が増えてくれば状況も変わるだろうが、当分は放流狙いしかないようだ。手沢との合流点も、浅い流れになっていた。大石の淵の好ポイントも、砂で埋まり浅くなっている。魚信もないまま、釣り上がっていく。
　途中で、根掛りした仕掛けを外そうと水の中に手を入れてビックリ。何という水の冷たさだろう。これじゃ釣れないから、早々に納竿しようかと考え始めた。
　鉄製の堰堤が見え始めた頃、上流の流れに仕掛けを投入。狙い通り流れ始めると、流れの中で反転する良型が見えた。竿にも魚信が伝わり、即座に合わせたが、掛からず。こういうチャンスをものにできるかどうか、それが大事なのだ。

　納竿、、、
　堰堤の上へ、右岸から出る。ここからは解禁日に入った場所なので、もうやめようかと思い始めた。次に仕掛けをダメにしたらやめようと決め、もう少し釣り上がることに。流れがないので、ポイントも浅い場所ばかり。魚が隠れる深さがなければ、カワウの餌食だ。
　しばらく行くと、少し深い場所。解禁日に自分も竿を入れているから、釣れる気はしない。ブドウ虫を入れると、あれ？っという感じがした。いるのか？もう一度、慎重に。今度はしっかり食ったようだ。食べごろの放流君だった。ということは、自分が釣り残したヤマメだということか。
　そこからは浅場が続くので、ここで納竿とした。８時２５分だった。
　帰る車の中で、右腕の痛みに苦しむ。昨年から１年近く悩んでいるテニス肘だが、竿を持つ動作がいけないのか、釣りをすると悪化するようだ。家に帰るとさらに悪くなり、少し押すと痛みが走る。困ったものだが、釣りもやりたいし。悩み多き、老年という所か。