　ちょっくら、、、
　午前中は仕事、そのあと床屋に寄ったり、宝くじ買ったり。昼にカレーを食べたら眠くなってきたので、こりゃいかんと出かけることにした。先週と同じ内川へ、今度は少し下流もやってみたくなったのだ。
　１時半、前回と同じ橋を渡ったところにある空き地に駐車。先行者の車は、ない。しっかりウェーダーをはいて、左岸の土手を少し歩き、工事しているすぐ上流に入渓。太陽は照り付け、偏光グラス越しでないと水中が見にくい。
　残り物のミミズを餌に、仕掛けを流れに入れる。すぐに魚信、だが掛からない。流れの弱い所では、決まってグググっと引くハヤの魚信。無残にミミズが引っ張られている。数センチのチビメとハヤが次々に掛かる。ハヤは手が臭くなるから、プライヤーを使って外す。厄介である、ハヤには悪いけど。

　芦の海、、、
　川いっぱいに茂る芦を、ウェーダーの足で倒しながら進む。さながら、ラッセル車のようだ。橋の下流の堰堤下で、土手から声をかけられた。川の音で何と言っているのか分からない。読唇術で判断すると（嘘）、ここから釣り上がりますか？その上に入っていいですか？てなところかな。よく分からないが、どうぞどうぞ！と伝えた。
　橋をくぐり、次の堰堤は右から越え、その次の越えられない堰堤までやって土手に上がった。今度は、右岸の土手を歩いて下って、公民館の横の橋まで行った。途中で降りる場所が分からず、結局、左岸側から橋の上流に入渓。芦の間の、細い流れを釣り上がる。
　
　納竿、、、
　上流で工事をやっているため、流れには濁りが少し入っている。ミミズなら食いそうなものだが、時間帯も悪かったのか、腕も悪かったのか。チビメとハヤは相変わらず釣れてくる。次の堰堤でチビメを連続で釣っていると、何だか涼しい風に気がついた。空を見ると、あっという間に曇ってきた。こりゃ、雨かな。４時、納竿。
　急いで車まで戻ろうと歩きだした瞬間、遠くの空で雷鳴がとどろいた。車までの５分ほどが、やけに遠く感じる。雨には濡れずに車へ、着替えて、走り出すと、フロントガラスに水滴が落ちてきた。
　もう、ハヤにはこりごりだ。そして、内川は十分だ。

　