　最後も小川谷、、、
　明るくなる時間に到着するよう、家を出た。いつものコンビニで食料を買っていると、前でレジを済ませている若い人が遊漁券を買っている。シーズン最後の休日とあって、多くの釣り人がフィナーレを飾るために、思い思いの川に出かけているのだろう。
　その方の車に続いて２４６を走る。もしかしたら、同じ場所を考えているような気がし始めたとき、急にその車が左折。どうやら、ダム下流を狙うようだ。こちらは、今年何度も通った小川谷が目的地。解禁当初から最後の日まで今日で１０回目、今年は小川谷で始まり、小川谷で終わることになる。
　玄倉林道を上がっていき、立間橋を渡る。すると、車が１台とバイクが２台。さすがに最後の休日は混んでいると納得し、上流へ。所々に車が止まっていて、驚くばかり。こんなに釣りファンがいるのかと、何だか嬉しくなってくる。

　掛らない、、、
　林道を戻って、問題なさそうな場所から適当に入渓。本当は一番下流から入りたかったが、贅沢は言ってられない。釣り始めたのは５時４０分、水は澄んでいて、冷たい。しばらく、全く魚信がない。いつもは食い付いてくるチビも、なぜかおとなしい。
　流れが右岸に当たって、ちょっとしたポイントを作っている場所。ここで初めての魚信、合わせるが手ごたえだけで掛からなかった。さらに釣り上がっていくと、流れの白泡の中で魚信。だが、これも手ごたえだけで掛からない。
　針をチェックし、合わせをもう少し強めに直す。しばらくして、今日の初物のチビメがやっと掛った。それにしても、厳しいなぁ。寒さ対策はしてきたが、気温が低いだけでなく釣果が寒すぎる。
　そして、７時２０分に堰堤。今年のフィナーレを飾ろうとして来ているのだから、良型を１匹だけでも拝みたい。堰堤の最下部は、長年の水流によってえぐられている。実は、ここが狙い目。水のカーテンの向こう側に、何とか仕掛けを投げ入れると、、、来た。
　
　そして今シーズンの納竿、、、
　良型が白泡の中からチラッと姿を見せたが、すぐにバレ。あちゃー！今日は最後まで、掛かりが悪かった。バレが今年の最後というのも、自分らしくていいかな。９時５０分、竿をたたんで林道に上がる。
　車で立間橋の上まで来ると、朝にはなかった地元ナンバーの車。もしかして、朝の車はキャンプなの？釣りの支度をして、川に降りて行く。テントが大小３張り。連休を利用してキャンプに来ているようだ。そうすると、上流のたくさんの車もキャンプだった？コンビニで釣り人を見かけ、解禁日のような釣り人ラッシュと思い込んでしまったのがいけなかった。
　せっかくだから、いつもの堰堤まで釣ってみることに。だが、石の上には濡れた足跡、堰堤も含めて、魚信は一度もなかった。最後の堰堤で、残りの餌を全て放流。今年の釣行は終了した。

　一年間、拙い文章に付き合っていただき、ありがとうございました。
　最後まで読んでいただいた皆様に、心をこめて作りました。
　よろしかったら、どうぞ(期間限定）！

　