　夕方、、、
　夕飯前の時間が空いたので、５時に家を出た。久しぶりに地元の狩川へ車を走らせる。県道を左折し、マス釣り場の横を通って、林道を奥に入っていく。取水までに車は１台のみ、夕マズメを狙えるのは、地元の特権かもしれない。林道わきのスペースに駐車、家を出てから１５分だ。支度をして、川に入ったのは５時２０分だった。
　先日の雨で、水量は少し多めだが、濁りはなく、青い澄んだ水が流れている。早速、ミミズを餌に、第一投。流れを変えながら何度か流すと、魚信。合わせも決まって、狩川特有のヌメッた感じのキレイなヤマメ７寸。
　
　その後は、、、
　終了予定の堰堤は、すぐ先に見えている。ポイントは多くて、暗くなる前に辿り着けるか、少し心配だ。魚信は続き、チビメが数匹掛ってきた。だが、良型は来ない。石を起こしてみると、すぐにヒラタとクロカワが取れた。さすがに狩川は川虫が豊富、それだけ水がきれいなんだろうな。
　川虫で釣り始めたが、相変わらず良型の魚信はない。堰堤の手前の堤防に登ると、堰堤からの吹き付ける水混じりの風が気持ち良い。今日は夏日だったから、上はTシャツ１枚。すぐに冷えてきて、寒くなった。メガネは水煙で曇ってしまう。魚信もないし、ちょうど１時間で納竿。

　そして、、、
　車まで戻ると、まだそれほど暗くない。６時１５分では、まだ止めるのは早まったかもしれない。まあ、釣れたんだから、満足しなくては。少し先で車をUターンして、林道を下りていく。少し先に、来るときにはなかった４駆が１台。やはり、夕マズメを狙う人がいるんだなぁ。
　車を１５分も飛ばせば、こんな渓流に着けるなんて、実に恵まれた環境に住んでいることを改めて実感する。そりゃ、都会の方が便利で住みよいかもしれない。遊ぶところも多いだろう。「足柄」という響きは、確かに田舎を連想させ格好悪いのも分かる。でも、都会にはない良いところも多いはず。こんな街だけど、私は好きだ。

　